【2020年10月お寺の掲示板】
乾いたと思って、持ち上げたら墨がたれてしましました。
『君の膵臓を食べたい』住野よるさんの小説のなかに出てくる言葉
「自分たった一人じゃ自分がいるって分からない」
限りないいのちのはたらきの中から、限りあるいのちとしてこの世に生まれた私。私とはいったい何者なのでしょうか?父母がいて、祖父祖母がいて、曾祖父曾祖母がいて・・・つながってきたいのち。名前があって、周りから呼ばれ、ほめられ、注意され・・・私が何者か知らされていきます。自分のことは自分が一番よく知っているわけではない。
そして、子どもを授かれば、子どもに親として育ててもらっているのでしょう。
いのちは、自分の意志で親を選べないし、時代も選べないし、環境も選べない。選ぶ選ばないといった私の考えや思いを越えてこの世に人として生まれている。
南無阿弥陀仏
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