【2021年1月のお寺の掲示板】

あるお寺の亡くなった坊守さんの詩集『知らなんだ集』にある言葉。
「亡くなった母に電話しよう 電話番号が南無阿弥陀仏だとは知らなんだ」
実家の母が亡くなられた時に書かれた詩だそうです。
【恩を報る】おんをしる
南無阿弥陀仏とお念仏を申す方々に丁寧に出遇っていかれた坊守さんは、母を思い南無阿弥陀仏とお念仏し、返すことのできない恩、すでに受けている恩に出遇いなおしをされていったそうです。
そんな話をご門徒からお聞きした孫にあたる若院さんは、知らない祖母の姿を知り、祖母に再び会えた気がしたそうです。

考えてみれば、「私」はその方の一面しか知らないかもしれませんね。お互いの関係性の中で一面が見えている。別の方には「私」とは違った一面が見えている。
葬儀や法事の場では、年数が過ぎてもその方との新たな出会いがあったりします。


雲晴山樂圓寺

愛知県豊田市田振町(旧足助町)にある、🌲山あいのお寺です。宗派は真宗大谷派(東本願寺)です。1503年本願寺第9代実如上人にご本尊をいただいたのがお寺の始まりで、現在の本堂は、嘉永3年庚戌(1850)年3月8日再建。ロゴマークは市指定天然記念物のカヤの木の葉と実、真ん中にイチョウの葉をあしらったもの。名古屋造形大卒の門徒に何種類かデザインいただき、2019年秋彼岸に門徒による投票で決めました。

0コメント

  • 1000 / 1000