【2022年2月のお寺の掲示板】

「楽しそうにしていると 本当に楽しくなる」
            おばあちゃんメモより
本を見て、心にグッときた大事な言葉をメモるおばあちゃん。今月のお寺の掲示板はおばあちゃんメモからです。
「心の持ちよう」で幸福になれるといった言葉がありますが、本当でしょうか?
心ほど当てにならない、心はコロコロ転がっていくということを聞いたことがあります。
「諸行無常」それは、「すべてのものは、常がない、続かない」こと。

「心の持ちようで幸、不幸が決まる」との考え方もあります。
まだ43歳、もう43歳。まだ、もうと書いただけでも印象が変わりますよね。
まだともうには比較の心がありそうです。

まだ若い、もう若くない
まだこれだけ水がある、もうこれだけしか水がない
まだやれる、もうやれそうにない

このように私たちはどうしても周りや過去にとらわれ、比較して幸、不幸を感じてしまう。
比較する幸福を「相対の幸福」というそうですが、私たちは相対の幸福しか分かりません。

心の持ちようだから、と頭ではわかっても、仕事や家庭、人間関係で悩んで日々を送っているのが私たちの現実のようです。
手を胸に当ててみれば、瞳を閉じて思えば過去や周りに固執してしまう自分しかありません。

心のもちようというより、物事のとらえ方

目の前にあるもの、同じものでも見るときの心の状態、見る角度、どこから見るのか、何のためにみるのか。
そんなとらえ方で見える世界が変わっていきます。

「一切皆苦(人生は思い通りにならない)」
仏教ではこの原因を、
「諸行無常(すべてはうつり変わるもの )」で、
「諸法無我(すべては繋がりの中で変化している)」と考えます。

心の持ちようでは心はコロコロ変わるけど、あるものをあるとしてとらえ方を少し変えてみよう。

「楽しそうに振舞っていると いつか本当に楽しくなる。
 物事に熱中するにはこの手に限る」
              実業家 デールカーネギー

雲晴山樂圓寺

愛知県豊田市田振町(旧足助町)にある、🌲山あいのお寺です。宗派は真宗大谷派(東本願寺)です。1503年本願寺第9代実如上人にご本尊をいただいたのがお寺の始まりで、現在の本堂は、嘉永3年庚戌(1850)年3月8日再建。ロゴマークは市指定天然記念物のカヤの木の葉と実、真ん中にイチョウの葉をあしらったもの。名古屋造形大卒の門徒に何種類かデザインいただき、2019年秋彼岸に門徒による投票で決めました。

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