【2022年3月のお寺の掲示板】
「人は皆、平等に苦悩などん底にある」
古代インドは、梵天(ぼんてん)を中心としたバラモン教的世界観の中で、カーストという身分制度に支配されていた。ところが釈迦が生まれた時代になると、この世界観や社会秩序に疑問を呈(てい)する勢力が多く現われた。それが沙門であり、釈迦もその一員である。沙門である釈迦は、生まれによって幸せは決まらないという新しい価値観に立ち、努力によって幸せを求め、人は皆、平等であるという立場をとった。ただしそれは「人は皆、平等であるから幸せである」という普通の平等思想と異なり、「人は皆、平等に苦悩のどん底にある」という苦の上に立つ独自の平等観である。これが仏教という宗教の本質を考えるとき重要となるそうです。
私たちは、どこであれば同じところに立てる野でしょうか?
それがお釈迦さまが語られた
一切皆苦
諸行無常
諸法無我
涅槃寂静
生きていればそれぞれの事情により様々に分つことができます。
細分化した先に何があるのか?それは、されは、一つとして同じことはないこと。
すなわちバラバラです。
バラバラだな。それでいいのだ。それが事実です。
そんな中で、どこで一緒になれるのか。
一緒になりたいな。そんな心の中から生まれてくるはたらきから、また苦悩が生まれてくるのかなと思います。
苦悩とともにある。
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