2020年7月のお寺の掲示板
社会福祉の父と呼ばれる糸賀一雄さんは、障がい者施設近江学園やびわこ学園を建てられました。
糸賀さんは、『この子らを世の光に』と述べられています。
『この子らに世の光を』ではありません。
「を」と「に」が逆になれば、この子どもたちは哀れみを求めるかわいそうな子どもになってしまいます。しかし、この子らは、みずみずしい生命にあふれ、むしろ回りの私たちに、そして世の人々に、自分の生命のみずみずしさを気づかせてくれるすばらしい人格そのものであります。
この子らこそ「世の光」であり、「世の光」たらしめるべく、私たちは努力しなければなりませんと。
このことは、なにも障がい者施設だけのことでなく、日頃の生活の中でも言えるのではないでしょうか。
隣の人が私自身を気づかせてくれる存在。
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