楠木 建さん(一橋大ビジネススクール教授 専門:事業戦略)
・新型コロナにある中ではあるが、「考え方」にはまったく影響はない。
・もともとよい事業戦略がコロナによって、よくない事業戦略に変わることはない。
・しっかりとした戦略に依拠してない場合、外的ショックに脆い。
・DXが大切なのは言うまでもないが、それは「健康って大事だよね」と言ってるのと同じ。
・DXは手段。その手段によって何を達成しようとしているのか。
・現代は、個別性が無視されやすい時代。なぜなら入ってくる情報量が多いから。注意が分散することで、個々の問題に対する注意の量が減っている。思考は注意から始まる。AIやDXの話は、個別性を軽視していると思う。
・コントロールできないものをゴールにするのは間違いなく間違っている。
・大事なのは長期利益。長期できちんと利益を出し続けることが、世の中に価値を作っているということ。
【逆タイムマシン経営論】
・激動期トラップ「100年に1度の危機」が100年の間に何度もある。
・少し前の雑誌をあらためて見ると、掲載当時にあった同時代のノイズがデトックスされることで、本質がむき出しになっている。「新聞・雑誌は寝かせて読め」
・ウォーレン・バフェット「潮が引いたとき、初めて誰が裸で泳いでいたかが分かる」
・パストフルネス。近過去にさかのぼる。
・「良し悪しは、社会的にコンセンサスがとれている普遍的な価値基準のこと」
・「好き嫌いは局所的な価値」
・戦略的意思決定は「何をしないかを決めること」。戦略的意思決定は、その本質から良し悪しではなく好き嫌いで判断していること。
・スキルじゃないものをセンス、センスじゃないものをスキルという。スキルはコモディティー化する。
・すぐに役立つものほど、すぐに役立たなくなる。
・スキルは物差しがあるから、スキルレベルが分かる。練習した分だけ上達する。今の時代の読み書きそろばんがある。
・センスは物差しがないからこそ、自分のレベルが認識しづらく、やればやるほど空回りして逆効果。
・センスの源泉は好き嫌い。戦略的意思決定は外部からの動機付けで行われるものでなく、内発されるもの。
・センスは先天的に備わっているものではない。生まれた後に身につけて、磨いてきたものである。
・センスのある人の近くにいると、自分のセンスも磨かれる。言語化や数値化ができない何か、五感で受け取るしかない何かがセンス。
・弟子入りする方法は、リアルな人間でなくてもよい。読書する中で著者の者の見方や思考方法、文書の書き方といったセンスんぽ部分を感じ取り、吸収することがある。
・がんばるよりも凝る
・リアルな対人コミュニケーションがますます需要になっていく。
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