【2021年6月お寺の掲示板】
制約や弱点を積極的に受け入れることによって、それらに思いがけない機会や強みが潜在していることに気づく。
楠木 建(一橋ビジネススクール国際企業戦略専攻(ICS)教授)
自分の弱みだと思っていることが本当に弱みなのか、制約が本当に制約なのか、それぞれに「攻撃は最大の防御」のストーリーを描いてみることをお勧めする。という楠木建さん。
○人口減、○人口流出、○少子化、○後継者がいない、○月参り休止中、○いつも寺にいない、○すぐにいけない、○時間が制約される、○疲労の蓄積、○歩いて行ける門徒宅は少ない、○貫禄がない、○学びが不足している、○草刈りなどやらないと境内地が荒れる、○住職ではない、○田舎、、、
少し考えただけでも弱みの波状攻撃である。
さて、これは本当に弱みや制約なんだろうかと考える。
○人口減
➡︎一人ひとりが貴重な存在。価値の高まり。
○人口流出
➡︎出ていきたいところがある。よいところを発見した方々がいる。
○少子化
➡︎成熟した社会になると、少子化になるらしいので、生活が充実している方々が多い。
○後継者がいない
➡︎必要であれば、誰かやる。安いと空き家の需要もある。
○月参り休止中
➡︎一回のお参りの価値が高まる。🙇♂️
○いつも寺にいない
➡︎いる時のの価値が高まる。🙇♂️、知らない場所が多いので、車や歩いて探検する。滝の発見、道がどうつながっているか発見。知らないことが多いので門徒さんに質問して知る。
○すぐにいけない
➡︎すぐに行けた時の価値が高まる。🙇♂️
○時間が制約される
➡︎余計なことは考えず、限られた時間に集中する。
○疲労の蓄積
➡︎蓄積した疲労を解消すべく、解消法を調べて行動する。
○歩いて行ける門徒宅は少ない
➡︎近いとか遠いとか距離を考えなくなる。
○貫禄がない
➡︎貫禄は諦めて、今の自分にできることを行い、分からないことは調べて応答する。
○学びが不足している。
➡︎必要なことを調べる、学ぶ、YouTubeをラジオ代わりに使って耳からいれる。
○草刈りなどやらないと境内地が荒れる
草刈り機、ブロワー、レシプロソー、バリカン、たけのこ掘り、樹木伐採剪定、探検や散策をする、ギンリョウソウの発見、ミツバチを飼育したいと考える。たけのこ掘りに来てもらうなど、やって来なかったことをやるようになった。
○住職ではない、、、
➡︎タイミング
こじつけばかりかもしれないが、弱みや制約があるからこそした行った行動を振り返ることができました。
できたといっても、その背景にはご縁のある方々の理解や仕方ないなあという諦めがあってこそ。
※職場や家族も含みます。
そして、楽円寺であったことからの学びと、本山東本願寺であった学びがあったからこそ。
【付録】
⭐️イノベーションの本質は、価値次元そのものの転換にあり、既存の価値次元上での「進歩」とは元来別個の現象である。
イノベーションと進歩は違う
例😎スマートフォンでは各製品が、どんどん薄く、軽く、そして動作も速くなっている。またカメラ機能も向上し、ずいぶんときれいな写真が撮れるようになった。
➡︎進歩。価値基準が同じだから❗️
😎イノベーションの本質は非連続性にあります。つまり、価値の次元そのものが変わるということです。つまり初代の iPhone の登場はイノベーションですが、その後市場に投入された iPhone の後続機種は進歩を実現するものでした。また写真を撮るという行為そのものの意味を変えたデジタルカメラの登場はイノベーションです。
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