【2023年8月のお寺の掲示板】


「人は思い通りにならないし 思い通りにしてはならない」 髙口光子
(意味)
介護の現場での言葉です。
お年寄りのことを思って食べてほしいと思っているのは自分だけど、最終的に食べるか食べないかはお年寄り自身だとわかっているつもりの私が、次第にお年寄りを自分の思い通りに食べさせようとしている自分になっている。

誰のために何を届けるのか?

目的を考えれば分かる。当事者ではないとよく分かる。
そんなことは介護だけでなく、どの世界にもあって。
でも、そのことを考えれば考えるほど真剣になり、のめり込んで、見えなくなったり。
かえって、できてしまうと欲が出て、思い通りにもっとしようとしてしまって、道から外れていく。

中道(ちゅうどう)

もっとも古い時代に成立したパーリ語三蔵経典によれば、仏陀が悟りを開きその内容を同行の五人の修行者に初めて説き示したのが、「中道」という説であったと言われています。
それまでの仏陀の生涯は、時に歓楽に溺れ、その反動から身に苦行を強いて解脱を希求するという、極端なものでした。生死を賭した最後の瞑想の中で仏陀に生じたのは、苦行と快楽の二つからは、正しい悟りを得ることはできず、両極単に偏することなく中正の道を歩むことが、真実の智慧に至り着く唯一の道程であるとするものでした。

我や先ではなく、私は何のためにことを成そうとしているのか?極端にならずに足元を見て、確かめながら歩んでいきたい。

雲晴山樂圓寺

愛知県豊田市田振町(旧足助町)にある、🌲山あいのお寺です。宗派は真宗大谷派(東本願寺)です。1503年本願寺第9代実如上人にご本尊をいただいたのがお寺の始まりで、現在の本堂は、嘉永3年庚戌(1850)年3月8日再建。ロゴマークは市指定天然記念物のカヤの木の葉と実、真ん中にイチョウの葉をあしらったもの。名古屋造形大卒の門徒に何種類かデザインいただき、2019年秋彼岸に門徒による投票で決めました。

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