【同朋新聞2023年8月号】
高齢化の進展とともに、認知症患者数も増加しています。「日本における認知症の高齢者人口の将来推計に関する研究」の推計では、65歳以上の認知症患者数は2020年に約602万人、2025年には約675万人(有病率18.5%)と5.4人に1人程度が認知症になると予測されています。
父も60代半ばでアルツハイマー性の認知症となりました。
初期の頃は自分も気づいていなかったと思うのですが、振り返れば、
⚫︎あれ、なんでわざわざこんなこと聞いてくるのだろう?
⚫︎ありがとう、ありがとうとありがとうという言葉が増えたなあ
⚫︎決めるということが苦手な感じになってきたなあ
⚫︎ビール、タバコ、ゴルフ、車といった趣味から離れていったなあ
そんなことを感じていうちに、車でご門徒のところに時間通り行けない、予定が抜ける、車でぶつかる、
お経のどこを読んでいるのかよくわからない感じがする
そんなふうに変わっていきました。下坂厚さんは自分の身に起こっていることを受け止め、表現されています。
できることができなくなることは辛い。そんな気持ちもあると思われるのですが、語っていただいています。
人のことではなく、私のこと、私の周り、少し離れたところでもあることとして受け止めたいと思います。
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